今日のちょっとした塞翁が馬。
父母ふたり暮らしの実家へ、ときどき家事の補助に行ってる私。
今日は用事があったので夕方早めに帰るつもりでいたら、
父が「肉、テキを食べたい」と言い張るので、
焼くために残っていることに。
ほんとは、明日家に業者が来ることになっていて、
その手土産にお気に入りの店のお菓子を買うつもりだった。
実家を出るのが遅くなると、店が閉まってしまう。
ちょっと迷ったけど、
老い先短い父の食べたいものを優先した方がいいかな、
もっと前に買っておかなかった自分も悪い、
と、買物はほかの店でと諦めて、
父の夕ご飯につきあった。
無事肉を美味しく食べてくれて、
ほどほどで帰る。
それで、ダメ元でお目当ての店に寄ってみたら、
なんとまだ開いてて、しかもお菓子がけっこう残ってた!
いつもは昼過ぎにほとんどが売れてしまうのに。
「例年のお盆の時期のデータに合わせて作ったんだけど、
なぜか今日は売れ残りが出そう。」
ということらしく、
そしてなんとお店の人が、
「よかったら、ひとつサービスさせてもらえませんか?」
と言ってくださる!
こんなこと初めて!
ケーキをひとつ、ありがたく受け取ってきた。
親の世話のために自分の予定が狂って、
ちょっとめげた気分だったけれど、
遅くなったおかげで、お店に行くのが閉店間際になって、
売れ残りサービスに与れた。
なんて幸せ!
県外からも客の来る大人気の店なので。
私はここのケーキを知って以来、
ほかではほとんど買ってない。
塞翁が馬=人生の幸不幸は、目の前のことで決められない。
マイナスに思えたことが、後のプラスの種になることは、
あるものなのだ。
自分の損得を手放すと、
神様はご褒美をくださるのかも。
日ごろ実家に、たいしたことをしてない私なので、
えらそうなことは言えないのだけれど、
今日はこのちっちゃなできごとのおかげで、
帰り道中、ウキウキしていた。
こんなに簡単に気分が変わるゲンキンな自分にあきれつつ。