モネ日記

「おかえりモネ」感想・・・その後の日々のつぶやき(エンタメから)・・・

鎌倉殿の13人

勇気が出なくて見そびれていた最近4回分を、

思いきって、昨日一気見。

今まで少し冷めた目で見ていたけれど、

だんだんシリアス味が増して来てる展開に、

とうとう心持っていかれてしまった。

坂口さんの関わりもだんだん本筋になってきて。

 

私が「鎌倉殿」を苦手なのは、

権力闘争の中で、

ここまで人はみんなそれぞれ自分第一に考えるんだ、

と思わされるから。

そんなに権力って、ほしいもの?

やっぱりもっと心温まるもの、

人間っていいなあと思えるもの、

登場人物が幸せになるものを見たい。。。

 

とにかくどんどん人が死ぬ。殺される。殺す。

人を陥れるし、策謀が渦巻く。

これが史実だと思うとよけいつらい。

歴史物は、過去のことで、

今の世の中の感覚だと現実離れに思ってしまうけど、

これがこの日本で実際に起こっていたことだと思うと、

恐ろしくなる。

今の世界情勢も特異な非常事態に思えなくなる。

なんで今こういうドラマを見させられなくちゃならないのかと、

単純にドラマとして楽しめない気持ちになる。

 

でも、このドラマが魅力的なのは確か。

それぞれの人に見せ場がある。

歴史を描くというより、

その中のひとりひとりがすごく迫ってくる。

人としての心をもった人間であることが

しっかり示されて、

それぞれのキャラクターが愛おしくなる。

 

ドラマを見たことでその役者が好きになる、

というのは、私の思ういいドラマの条件。

役者が脚本を楽しみにするドラマ、

出てよかった、うれしいと思うドラマ、

そうであってほしいなあと思う。

 

「鎌倉殿」は、くやしいけど、

やっぱりそうだなあと思う。

笑いの要素はあまり欲してない私なので、

三谷大河にイマイチ乗れないんだけど、

シリアスな展開になってきたこのところ、

その凄みにとうとうやられてしまった感じ。

辛い話なので、見るのはやっぱり勇気がいるけど、

これからどう描かれるのか、

見ないでいられない気持ちになっている。

今まで、「鎌倉殿」がすごい、というたくさんの声に

納得できない気持ちでいたけれど、

やはり、三谷さんはすごい、ということかな。

 

坂口さんが、

ナイーブでまっすぐな泰時にハマってきていて、

渦中でとってもつらい思いをしている分、

これからどんな人物になっていくのか、

義時との関係がどうなっていくのか、

どうか、納得できる展開でありますように、と

祈るような思いでいる。

 

小栗旬さんの変化といい、

1年かけてやるドラマだからこそ見られる表現。

いつもタイトルロールに3番目で出てる坂口さん、

その重みがドラマの中でどんなふうな意味を持つのか、

いつもドキドキして見ている。

義時のようにやむにやまれずダークに落ちていってしまうのでない、

新しい人間を見たい・・・。

 

ちなみに、今見るのに勇気がいって録画がためてあるドラマは、

もうひとつ、「初恋の悪魔」。

どうかなあ。