考えてみると不思議に思うのは、
映画って、撮影されたときから公開まで、
通常ずいぶん日が経っていること。
1年以上はざら。
もっと前ということもよくある。
昔はそんなこと考えてなかったけど、
公開時に撮影裏話とかを見る中で、
それはずいぶん前のことだったんだ、
と気づいて、
それをあたかも今のように実感をもって語ってるって、
すごいことだなあと思う。
公開のときの役者のビジュアルは、
今また別の現場に入ってる中だったりして、
テイストをあわせるのだって微妙なこと。
映画作りって、ほんとに時間がかかるんだ、と
驚いてしまう。
そんな息の長い過程を経て作品を送り出すって、
すごい仕事だと思う。
コロナ禍で映画制作者が辛い思いをした、
というのがどれほどのことだったか、
あらためて思わされたり。
自分が今していることを人に伝えられるのは何年も先、
何年もかけて大勢で1つのものを作り上げる、
どれも私には思いの及ばないこと。
その積み重ねで今あまたの作品があることを思うと、
途方もない気持ちになる。