モネ日記

「おかえりモネ」感想・・・その後の日々のつぶやき(エンタメから)・・・

能力

視覚障害の方のお話を聞いた。

その中で、ある笑い話として言われたエピソード。

全盲のその方がスキーをするとき、

誘導する人が後を追って滑って、声で指示をする。

あるとき、吹雪になり、前が見えなくなった。

そのとき、誘導役の後ろの人が、

その方に、「誘導してくれ」と言った、と。

 

視界がきかないときは、

全盲の人の方が状況を把握できる。

立場が逆転する。

 

このあいだの「silent」で、

静かにしなくちゃいけない図書館の中で、

手話のできる自分たちは、

会話ができて、便利だ、という場面があったのを思い出した。

 

ある力が欠けていることで得た能力が、

別の状況では有効な力になる。

 

不自由、と決めつけてはいけないんだな。

 

 

お話を聞いた視覚障害の方は、中途失明の方で、

全盲」は、今でも不自由だし、くやしい、さみしいこともある、

でも、恨めしく思うことはなかった、

と言われてた。

「自分をどれだけ価値ある人間とするかは、自分次第。

 私は今の仕事をしている自分を誇りに思っている。

 全盲は、特徴の1つ。価値を下げるものではない、

 と今は思えている」

とも。

 

障害に限らず、

なにかマイナスのことについて、

違う側面が生まれる、ということでもあると

そんなふうに思えたらいい。