先日、聴覚障害関係の会に参加した。
そのとき、少し驚いたのが、
休憩から次が始まったときに、
会場にいる聴覚障害の方々がなかなか静かにならず、
司会の方が困るほどだったこと。
聞こえない、ということは、
まわりの気配が感じられないということなんだ。
私たちは、けっこう音からまわりの状況を感じ取ってるんだ。
空気を読む、とか言うけど、
それは、聴覚によることが多いのかも。
今週の「silent」の中で
レストランで店員が食器を落として大きな音がしたとき、
紬は驚いたけど、
想は全く気づかず普通にしてたシーンがあった。
聞こえない、ということは、
思う以上に情報から阻害されているんだ、
と改めて思う。
ずっと昔読んだ西村京太郎の小説「四つの終止符」で、
聴覚障害が題材にされていて、
聞こえないということがこんなにも社会で不利を被るんだ
と強く心に残ったことを覚えてる。
この小説は、西村京太郎さんの初の長編小説だったそう。
1964年、今から60年近く前のものだけど、
そのころと状況はどれだけ変わってるだろう。
「silent」の作者の方が、なぜ聴覚障害の人を取り上げようと思ったのか、
私はよく知らないのだけど、
こんなふうにドラマの中で描かれていくのは、
大事なことだとも思う。
きこえない想や奈々が
ちょっと遠慮気味な人に描かれてる気がするのが
ちょっと気になってる私。