後悔のないように、見たいシーンをまた見てる。
9話の拓と楓が事務所で話すシーンが特に好き。
拓の表情がなんとも微妙で、
何を思ってるのかわからないけど、
なんだかピュアな気持ちが伝わる気がする。
もやもや混乱している自分の気持ちを語る拓と、
それを受け止めて支えようとする楓と。
何度見ても、拓の表情に飽きない。
何か心の内にいろんな思いがありそうだけど、
言葉で説明はされないし、
わかりやすい表情でもない。
楓が思わず「なんですか」ととまどった拓の行動も、
どういう意味のものか、私もわからないけれど、
でも、とても伝わる、感じるものがある。
無言の間や、微妙な仕草に、
とても惹きつけられる。
変に恋愛感情っぽくなってないのもいい。
坂口さんなりの理解で演じている拓。
あまりに自然にその人物に見えるから、
役者さんって、どういう心理でやってるんだろう、と
不思議に思える。
素の情報がいっぱいあるからよけいに。
このシーンは、坂口さん作品の中でも
私の中で一番心に留まってるシーン。
好きなものは他にもたくさんあるけれど、
理解できなくて、でも魅力的、という点で。
いつまでも考えたくなる。
ちなみに、このシーンの音楽も好き。
「イノセンス」、当時の評判は知らないけど、
やっぱりなかなかいい作品だと思う。
最終話にかけて特に。