「舞いあがれ!」で罪を犯してもどってきた悠人に、
母めぐみが「前から様子がおかしいと気づいてた。
あのときちゃんと聞いてれば、こんなことには」、
舞が「いつも頼ってばかりで、何もできへんかった」
と後悔を語る。
それを悠人は、
「なんで自分を責めるねん。全部俺のせいや」と言う。
悪い状況が起きたとき、
つい、自分の方を責めてしまうって、ありがちなこと。
まず自分を責める心理は、
優しいもののようだけど、
前に進むことにはなるのかな?
再放送してる「あさが来た」の中で、
恨みから炭鉱を爆破させた松造に、
新次郎が、昔の因縁から俺のせいだと力になろうとするのを、
あさは、それはちがう、と止める。
そして、松造に向かって、
恨みはあったとしても、とんでもないことをやった、
その罪を償ってほしい、とまっすぐ伝える。
新次郎は優しい人なんだなあ、とよくわかったし、
でも、相手にとってほんとに大事なのはどういうことか、
そこを見て、伝えていくことも必要なんだ。
ちょっとちがうことだけど、
音楽家の川井弘子さんが、
かつて合唱団を指導したときに示した文に、
「自分を評価、批判しないで、自分を”観察”しよう」とあった。
これができてない、ということを言うのでなく、
どこがどうなっているのか、徹底的に観察しよう、
まわりに合わせるのでなく、
自分を"信頼"して、自分をうまく「使用」できる方法を学び、
「気づき」を増やし、新しいドアを開けよう、と。
自分のことを批判する思考じゃなく、
ただ”観察”するだけでいい。
前に枝廣淳子さんが、
大事なのは、前に進んでいけること、反省はそのためにするもの、
と言ってたのも思い出す。
そういう思考でいい、と思っていきたい。