友人から紹介されて読んで以来お気に入り作家になった、青山美智子さん。
「好書好日」ポッドキャストでゲストになってて、
その中で言われてたこと。
「うまくいかないことがあっても、自分がどうしようもないことは、
宇宙スケジュールなんだ、と思うようにしてる」と。
「宇宙スケジュール」
そんなふうに思うと、カリカリしないですむ気がする。
思うようにいかないと、がっくり気分悪くなっちゃうけど、
それはそれで意味のあることなんだ、と思えば、
自分のちっちゃい思考判断なんてあてにならない、と大らかでいられる。
もう一つ心に残ったのは、
「通販でポチッとクリックしたとき、
その先でたくさんの人が関わって自分の元に届く。
やってくれてる本人たちは、そんなこと知らずに」ということ。
青山さんの小説は、作中の人物たちが、
それと気づかずにつながりあってるものが多い。
誰かの言動が、直接は縁のない誰かの人生を動かすきっかけになってる、
そういうことを信じてみると、
世界があったかいものに思えてくる。
「人は、ひとりではいられないようにできてる」と言う青山さん。
私も気づかずに世界の網目の中に存在してるんだな。
初めて聞いた青山さんの声は、
思ったよりかわいらしい感じだった。