坂元裕二さんと是枝監督の凱旋記者会見をYouTubeで見て、
印象に残った言葉。
坂元さんが、記者の質問に、繰り返し、
「ぼくは長年やってきて、もうカスカスなんです」
と言いながら、
「インスピレーションなんてありません。
大晦日元旦以外は、毎日朝から夜寝るまでPCに向かって、
私の万歩計は日々12歩。トイレに行くだけ。
締め切りに追われてコツコツとPCに向かうしかない。
ただただ真面目に文字を書くことでしか何も得られない。
PCに我慢して向き合った時間の長さだけが、
何かを産み出してくれる。
ただただ頑張って、PCの前から離れない、椅子から立たない、
それを一年中続ける、それをあきらめず真面目にやることだけが
書き終わる日を迎えるということ」
それを聞いた是枝監督のコメント、
「似てる瞬間はあって、
編集をしてると、
ひらめきを待っててもしょうがないので、
とにかく朝から夜中まで画面の前に座って、手を動かし続ける、
それを休まずにやってるうちに、何か、
1000回試せば1回いいことが訪れる、
そういう気持ちで祈りながら、画面の前に座ってる時間があります。」
才能・センスと志がある方たち。
うらやましい思いと尊敬の思いで見てたけど、
それでもこんなに地道な努力があるのだということが衝撃だった。
「大晦日と元旦以外朝から寝るまで」
「1000回に1回」って!
仕事というのは、現実にはこういうものなのだ、と
自分のあまちゃんぶりを思い知らされつつ。
そして、凡人も、こういう言葉に、ちょっと希望をもらったりするのです。