読みやすくて、なんてことない絵に思えるのに、
自然に共感できる、好きな作家さん。
今回の作品、
ちょっと意外な展開だった。
どうしてこういう話にしたんだろう。
コロナの時期と重ねて、
作中には主人公のツユクサナツコが描いてる漫画も毎回出て来る。
漫画の中は、コロナとは無関係な世界で。
いつもの調子で読んでたら、
後半、ちょっと放り出されたような気がした。
いつもより「生きる」の意味を考えてる台詞が多かったけど。
ツユクサナツコだけじゃなくて、お父さんとかお姉さんとか、同僚や友人、
登場人物みんな、なんとなく愛おしい。
普通の人たちの話。
そして、みんなささやかに毎日を生きている。
ツユクサナツコのことは、どう考えていいのか、
まだ心の中で宙ぶらりん。
図書館で借りた本なので、早く返さなくちゃと思いつつ、
もう一度よく読み直したくて、手放しかねている。