今週の「アンメット」そして「虎に翼」、
静かなのにじーんと伝わる場面がいくつか。
「アンメット」、だんだんそれぞれの人物が見えてきた感じ。
大迫教授に対峙したときの三瓶医師の若葉竜也が、
何も言わないでただ見つめているだけなのに、
見ていると泣けてきた。
ビー玉のような目で、大きな表情の変化はないのに、
不思議に伝わってくるものがある。
「虎に翼」は今週は、寅子が新たに現実の酷薄さをを知っていく流れ。
孤独と重圧に追い詰められながらぎりぎり持ちこたえようとしている様子は、
以前の覇気に満ちて突き進んでいく寅子とはまた違って、
私には、顔芸のにぎやかな伊藤沙莉よりも、
今の彼女の方が魅力的。
信頼していた教授の旧態依然とした言葉に「なんじゃそりゃ」とつぶやくのは
凄みがあった。
言葉にせず呑み込んだ思いにかえって深く伝わるものがあって。
いいところで見守っている松山ケンイチは、
これからどこかでキーマンになってくるのかな。
そして、太賀がやっぱりいいなあ。
これからは彼を楽しみに見よう。
なんともあったかみがある繊細な表情。
伊藤沙莉と太賀の組み合わせも鉄板。
次が楽しみだー。