モネ日記

「おかえりモネ」感想・・・その後の日々のつぶやき(エンタメから)・・・

杉咲花さん

このごろ、杉咲花さんって、素敵だなあ、とつくづく思ってる。

 

特に、映画やドラマの舞台挨拶で語る言葉がいい。

自分の関わった作品への愛があって、

そこにちゃんと、自分の心からの言葉がある。

彼女の等身大のうそのない思いが伝わって、

そのときに言える一番リアルな表現で語られる。

だから、同じ作品でも、言葉は同じでない。

作品に、ほんとに曇りのない思いで向き合っているんだなあ、と感じる。

 

たとえば印象に残った、映画「市子」の公開記念舞台挨拶での最後の言葉。

長いけど、最後の部分を書き起こし。

よくこれだけの言葉を、その場で言えるものだと

その聡明さとハートに憧れる。

このときは、その前に監督からのサプライズの手紙があったりして、

動揺して涙したりした後だったのに、

しっかり落ち着いて作品への思いを伝えていた。

 

・・・「市子」に関わるすべての時間が楽しすぎて、

この舞台挨拶が終わるのがさみしいんだけど、と言うのに続けて、

「映画を観てくださった方が、

市子っていう人のことがわかったと思ったけど、最後に突き放された、

という感想をくれて、

自分は、ちょっと安堵したところがあったといいますか、

それだけ人間の複雑なところにアクセスした作品だった、

ていうことなんじゃないかと思ってて、

自分の喜びとか悲しみとか怒りとかを、

すべて人にわかってもらうことができないように、

きっと自分たちも、他人をわかるっていうことはできなくて、

わからないってことを受け入れることが、

人と関わるよすがなのではないかとすら、今は思っています。

だからこそ、想像を続けたいし、

恥ずかしくても、関わろうとしてみませんかって思ってます。

劇場を出た皆様が、

友達や家族や、ご自身のすぐ隣を歩く人でしたり、

遠い国に住む人のことを、想像するような時間が生まれたら、

うれしいなと思います。

どこまでもこの映画が羽ばたいていくことを願ってます。

本当にこの映画に出逢ってくださって、

みなさん、ありがとうございました。」

 

彼女の選ぶ言葉が好きだなあ。

その内省的な話し方も。

ふだんから、自分の中で思案を重ねている人なんだろう。

こんなふうに自分で語れる言葉を私も持ちたいなあ。

 

今やってるドラマ「アンメット」、

今週の8話は、ちょっとハッピーな動きが見えて、

珍しく何度か見返した。

私はあまちゃんなので、やっぱり人の心が通じていくのがいい。

どうかこの先も、心に響く作品でありますように。

 

(肝心の映画「市子」は、辛い話のようで、まだ見る勇気がない。

杉咲さんの思いに応えるためにも、そろそろ見なくては・・・?)