「MIMI」目当てに、監督挨拶付きだということで、
思い切って少し遠出して「MIRRORLIAR FILMS」見に行く。
同じ映画館で、「キッチンから花束を」をやってたのも背中を押して。
先に見た「キッチンから~」は、東京の中華料理店「ふーみん」店主の話。
ドキュメンタリーで、
おいしい料理と、その店の関係者のインタビューがいっぱい。
70歳で引退されたけど、お元気で、
別のスペースで1日一組だけに料理を出すことをしてらっしゃる。
自分の得意と好きが一緒になって、今もクリエイティブ。
生涯現役でいたいとほんとにうれしそう。
何か慈しみがいっぱいだった。
そして、「MIRROR~」。
ほとんど前情報入れずに見たので、
短編6本、うーん、こういう傾向のシリーズだったのか、と
見ていてちょっとぽかんとした気分だった。
6本とも、登場人物にちょっと普通じゃない感じがあって、
短編なだけに、なんかエチュードを見てるようだった。
役者の演技合戦を見る感じ?
竹中直人監督作品もすごい展開で、
演劇の人たちは、やっぱりぶっとんだ感性の持ち主なのかな、と思ったり。
午前に見た「キッチン~」とすごい落差。
1作目「MIMI」の横浜流星さんは、
役者?が他人を自分の中に取りこむ様を見せてて、
そりゃー役の子どもがギャン泣きしただろうという憑依ぶり。
最後のシーンでは、こちらが放り出されたような気になって、
ちょっと人間不信・役者不信になりそうな気にも。
2作目の最初に又吉が出てきて、そのキャラの彼らしさに
ちょっとほっとしたり。
それでも、「MIMI」の最後の最後に、
猫のMIMIが出てくることで、虚の中の真を見せようとしてくれたのかな。
横浜流星さんの豹変ぶりは、役者としてのいろんな顔を見られて、
演じ手としても、短くても面白い役だったんだろうと思う。
憑依する役があんなに怖くなかったら、
もうちょっと気持ちが楽に見られたかも?
監督とプロデューサーの挨拶は、質疑応答も含めたもので、
撮影裏話もいろいろ語ってくださり、おもしろかった。
せっかく「MIMI」の監督さんだったのに、
私は質問しそびれて、モヤモヤを引きずったまま帰ることに。
やっぱり勇気を出そう、と反省。
「MIMI」ステッカーが6人に当たるくじ、
最後に番号呼ばれてしまった。
いろいろできた今日。やっぱりついてるのかも。