泣いたー。
常子の気持ちを思って。。。
TUTAYAさんのおかげで、
とと姉ちゃんの続きがもう届いて、
さっそく見た第10週。
常子が星野のプロポーズを断って、
家まで星野が送ってくれる別れの場面、
そして、
汽車で旅立つ星野を川原で見送る常子、
帰ってかかに初めて気持ちを話す常子、
常子の気持ちがせつなくて、
久しぶりに涙がこぼれた。
結末は知ってるけど、
いろんなエピソードの重なりの中で、
いったいどんな納得をくれるんだろう、
と苦しくなりながら見ていて、
常子の出した結論は、
常子自身が自分の気持ちに正直になった答でもある、
ということはわかった。
でも、
「でも、やっぱり星野さんとの別れはつらいものですね」
と、かかの胸の中でこらえきれず泣き声をあげる気持ちも、ほんと。
(このシーンは、高畑充希の表情に、何度見ても泣けてしまう)
リアルタイムで見ていたんだったら、
「今は結婚できません」という常子の返事に、
この先の希望を託してたかも。
高畑充希の大きな瞳には、役の気持ちが全部表れている。
瞳の中の揺れから、
常子の微妙な気持ちの揺れがとてもよく伝わって、
明るいけど情があってけなげで強い常子に同情せずにはいられない。
そして、
そんな常子を理解して納得しようとする星野も、
いじらしくて、とてもせつなかった。
「僕を選ぶ常子さんは、僕の好きな常子さんではない。
僕の好きになった常子さんであれば、
結婚よりもご家族を選ぶ、そんな気がしていました」
こう話すときの坂口さんの表情は、
万感の思いがあって、ピュアな星野らしく、絶品。
その後の、星野から遠ざかっていく常子の表情も。
いろいろ含めて、第10週のこの第60回は、神回だと思う。
第54回で、
戦局の時世に2人でいるところを見咎められたとき、
常子を背に相手に立ち向かった星野の手の震える動きに、
必死に常子を守ろうとする懸命さがよく表れていて、
そのあたりから、
常子への思いを心に大事に抱いている星野の姿が
とても魅力的になってきてた。
それまではちょっと作りすぎに思えていた星野のしぐさが、
違和感なくなってきて、
常子との結婚を本気で考える、
ちゃんと心ある青年に見えた。
そういうところはやはり坂口さんの真骨頂、という感じ。
おかえりモネの菅波の演技にも
同じように心に響く人物表現があって、
朝ドラ相手役に坂口さんが求められるのもわかる気がする。
第9週までは、わりと平静に見てた2人の仲が、
第10週で、一気に気持ちをもってかれた。
前にダヴィンチの特集での読者アンケートで
坂口さんの役の中で第1位が星野だったのも、納得。
(2016年までの作品内で)
見る前は、2人が結ばれないのはわかっていたので、
気持ちが苦しくなる話だったらどうしよう、と
躊躇する気持ちもあったのだけれど、
お互いが自分の中に、つらいけど決断に納得をもっている、
というところで、なんとかセーフ。
見てよかった、という気持ちになれた。
まだこのあと第20週あたりで星野が再登場してくるので、
どんな感じなのか、
楽しみに見ようと思う。
(おまけ)
知らなかったけど、今回のディスクに特典で、
坂口健太郎さんのインタビューが入ってた。
思わぬプレゼントの気分。
(前半終わった時点なので、坂口さんも先がわからないときだけど)