この間妹と話していて、びっくりしたこと。
妹は、原作のあるドラマは、基本原作どおりの話だと信じていた。
「下剋上球児」の監督の先生は、本当に教員免許偽造をした人だったと思っていて、
よくあれだけの扱いで終わったなあ、
改めてテレビで知らされて、また困っていないのかなあと思っていたと言う。
しかも、妹の友人たちも同じで、
みんなで言い合っていたのだとか。
奥さんや生徒やおじいちゃんも、
いろんなエピソードが、
全部そういう事実がほんとにあったと思っていた。
他の原作ものも同じように考えていたと言う。
たとえば「ファーストペンギン」も、
その前にドキュメンタリーで知っていた人だったにも関わらず、
ドラマの内容がほんとだと思って見ていたと。
うーん、
本気でそう思ってる人たちがいるんだ、とびっくり。
それじゃあ、原作関係者はたまらないなあ。
ドラマはやっぱりおもしろく見てもらえるために、
誇張して脚色されているんだもの。
それに限らず、
ドキュメンタリーやニュースにしても、
伝えられていることがそのままとは限らない。
この間も、又吉が、
密着番組が放送されたとき、
自分の場面のできごとが途中で切って編集されていて、
その先がないために違う印象で受け取られる感じになって、
しばらくへこんでいた、と話していた。
そういう話は、私は他にもいくつか、当事者から直接聞いたことがある。
やらせを頼まれた人も聞いたことがあるし、
放送前に内容を見せられたけど直前でとてもダメ出しを言えず、
放送後にとんでもないことになったという話も。
だから、
テレビなどで放送されていることは、
そのままじゃないだろうなあと思って見ている。
昨日の友人との集まりで、近況を話したとき、
簡潔に、と思って話したことを、
ほんとはこういうふうに言う方がよかった、
こういうことを話したかった、と
あとからぐずぐず気にしてる私。
だから、
誰かが発言したことが、その人の言いたいことそのままとも限らないんだ。
そんなことをいろいろ考えた今日。