「初めて恋をした日に読む話」のディスク、
届いてさっそく見る。
再生不良がないかの確認も含めて全体を通して見たけれど、
やっぱり飽きない。
購入したものは、「ディレクターズカット版」ということで、
放送されたものより長くなってたりする。
「放送の時は泣く泣くカットしたところが入っています」とかよく言うけど、
どれくらい違うのかな、と思って、
改めて配信のものを見直して気づいた。
ただシーンや台詞が削られてるだけじゃないんだ。
シーンとしては成立しているものでも、
カット割りのタイミングが少しずつ短くなっていたりして、
そうすると、なんか印象が違う。
このドラマの魅力のひとつは、
役者さんの受けの芝居のうまさだと思ってる。
相手の言動に対しての表情がとてもデリケートに表現されていて、
ずっと見入ってしまう。
大事なシーンの時の気持ちのやりとりがとても自然。
ディレクターズカット版だと間や表情を十分に拾っていて、
それがたっぷり味わえる。
購入したディスクで見慣れていると、
配信の本放送のものは、なんだかあっさりに感じて、
気持ちがじっくり伝わってこなかった。
ちょっとした編集の違いで、こんなにも印象が変わるものかと発見。
(逆に、こんなに微妙な切り詰め方で時間の中に収めてるんだと感心も)
配信でディレクターズカット版となってても、
購入のものよりはやはり抜けてるところがあって、
やっぱり購入ディスク版ならではなんだ、買って正解、と思う。
作品制作には、放映時間の制限もあるし、放送時は締め切りのこともある。
脚本家が紡いだ場面が、
いろんな都合でこんなふうに変わっているんだなあ。
自分が脚本家だったら、さぞ悔しいことだろう。
もちろん、演じた役者さんやスタッフにとっても。
しょうがないことだけど。
ディレクターズカット版を味わってから思うと、
作品は、できるだけ完全な形で創られたものを見たいなあと思う。
魅力が十分に伝わるように。