演じる役によって、
役者の印象が良くも悪くもなる。
それは役のせいなのか、役者のせいなのか。
悪役だって、魅力的に見えることがある。
一方で、
同じ役者でも、役によって好きになるものと気に入らないものがある。
それは、脚本や演出のせいなのか、
役者の演技、役への入れ込み具合のせいなのか。
申し訳ないけど、今の「ちむどんどん」は
私にとって、
好きだった役者も好きじゃなくなっていく感じになって、残念。
(このごろもう見ないことにしてる)
黒島さんも、宮沢さんも、竜星さんも、
好感をもってた俳優さんで、
楽しみにしてたんだけど。
今は、つい、他の役者さんだったらどうやってただろう、
とか思ってしまったり。
原田美枝子さん、片岡鶴太郎さんは、役者として信頼してた人たち。
そういう人たちがそろってるのに、
どうしたことだろう。
こういうこともあるんだ。
原田さんは、
今度上映の「百花」という映画の撮影のとき、
監督に、「どういう意図で演出してるのか」と、
みんながいる前で怒鳴った
というエピソードがキネ旬に載ってた。
そういう人だもの。
俳優の人たちも、きっと良いものになるよう
一生懸命やってらっしゃるのだと思う。
私の感覚も、私の好みによるものでしかないし。
この間実家の母に今の朝ドラの感想を聞いたら、
おもしろいと思って見てるよ、
と言ってたし。
期待がある分、思うようでないと見方もきつくなる
というせいもあるんだろう。
坂口さんはもちろん、
私が朝ドラで魅力を発見した人。
オダギリジョーも、カムカムで印象がよくなった。
そういえば、園芸家の村雨さんも。
今度9日金曜日のあさイチに、
黒島さんがゲスト、宮沢さんも出るらしい。
華大さんたちとどんな話になるのか、
いろんな意味で楽しみ。
もちろん、きっと役者の人は、
ほんとに思ってることを全部言うわけではないだろうけど。
終わってからのインタビューで、
実はほんとに大変だったということを語っている。
それは、
長い期間大量の撮影をする主役を演じる苦労や
自分と似ていると思えない、友だちにならない
と思う人間でずっと生きていることの辛さなど。
朝ドラ=大変という印象がつきたくなくて、
あまりそうは言ってなかったけど、と。
間宮祥太朗との一連のシーンはどうやったか記憶にないくらいとか。
撮影終わりまでがほんとに遠くて、
それまでに自分のいろんなところが壊れると思えていたと。
お母さんがわざわざ前室まで来て、
抱きしめて泣きながら話を聞いてくれたときもあったとか。
そこまでだったんだなあ。
それでも、
現場は大好きだったし、
女優の仕事が大好きになって、
10代で辛い10ヶ月を過ごしたことが
役者としての自分にはとてもよかったと言ってる。
黒島さんが、クランクアップのコメントの中で、
「スタジオに行きたくないと思った日は1日もなかった」
と言われてた。
それはどういうことからなんだろう。
そういうことが知りたいな。