「Dr.コトー診療所2006」最終話まで見た。
ついやめられなくて夜更かし―。
今回のシリーズは、医師としてのコトー先生の葛藤が
深く描かれていた。
医師とはどんな存在なのか。
コトー自身が思い知らされていく中で
そこまで動揺するのか、と思うほどの
コトーの憔悴ぶりに、教えられる思いだった。
ただのエピソードの積み重ねじゃない、
新シリーズならではのテーマがあった。
堺雅人がよかったなー。
私がファンになった「篤姫」はこれより後なんだ。
いい役者さんの演じる素敵なキャラクターがそろってるこのドラマ、
あの人たちが今も生きているような気がしてしまう。
ドラマを見る、というより、
島の人たちに会いに行くという感じ。
今度公開の映画、
やっぱり見たくなった。
16年も経ってから集結できたって、
ほんとに奇跡のような気がする。
吉岡秀隆という人は、
「北の国から」での子役からの成長が印象に強いんだけど、
いろんなドラマでも時を重ねていく役を演じてる。
稀有な役者さんだなあ。
先日の朝日新聞の記事で、
同じ役を演じるというのはしんどいところがある
と語られていた。
当たり役があるというのは素晴らしいことだけど、
それを続けていくというのは大変なこと。
でも、この人で続きをつくりたい、
と思わせるものを持ってる人なんだろうなあ。
菅田将暉さんが、何かのインタビューで、
役を演じるということは、
どこか心に骨折を負ったり負荷がかかってることで、
休養をはさまないといけないものだ、
というようなことを言われていた。
役の人物をずっと心の中において生きていくというのは
どんな生活なんだろう。
特にコトー先生のような役は。
そんな吉岡秀隆さんの魅力を
改めて知ったドラマだった。
「かわっぺりムコリッタ」の時の不思議な役も、
吉岡さんならでは、だった。