父が救急搬送され、2日後に逝去。
葬祭関係いろいろ。
そんな中で思ったのは、
家族がいるって、こういうとき力になるなーということ。
妹のところは、子ども2人に孫2人。
弟のところは、夫婦に子ども1人。
いろいろなことに対応するのに一緒にやれる人手があるって、
ほんとにありがたい。
特に妹のところは気遣いばっちりで、
ずいぶん助けられた。
祭場でも、小さい子どものにぎやかな声があり、
棺に花を入れるのも、何人もの手で。
それは、父にとってはうれしかったろう。
私はひとりなので、
こういうとき、役に立たないんだなあ、となんとなく思う。
家族を作っておくって、
こういうためでもあるんだなあ、と。
まあ、どんな家族でもいいわけじゃないんだろうけど。
通夜の日、昼の間に、
前から申し込んでいた、岸田奈美さんのトークイベントに行く。
「もうあかん日々の先に見つけたもの」。
話の内容は、
本を読んだりドラマで見たりして、だいたい知ってることだったけど、
次々起こる家族のできごとに、
とにかく受け入れてやってきた岸田さん。
そのパワフルさ、明るさ(関西のノリ?)、
うそのない気持ちで語られるあれこれに、
なんか元気をもらう。
「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」
という著書のタイトルは、うらやましくもある。
底まで行ったら、とにかく生きていくだけ。
それでなんとかなる、という力強い言葉。
うちの葬儀のとき、
一番泣いていたのは妹だった。
父に一番文句を言ってたのも妹だったんだけど、
一番面倒見てたのも妹だった。
「愛」があるって、私には薄い感覚だから、
ちょっとうらやましい。