今のところ、「らんまん」と「あまちゃん」だけが、
なんとなく安心して見られるドラマ、という感じでいる。
今日見た「あまちゃん」、
母春子の影武者エピソードの顛末を父から聞いたアキが、
電話で春子に「ママ、かっけえ~!」と告げる。
そして、「新しい目標ができた」
「何万枚も売れなくても、ちゃんとひとりの心に響く歌を歌った、
ママみでえな歌手になりてえ」と。
顔も出せない誰にも知られない、知らせることもできない影武者だった春子が、
長い時を経て、思いがけず報われる。
影武者でしかない、という黒歴史が、
まったくちがう価値を持ったものとして語られる。
あっけらかんと、なんの屈託もなくまっすぐ伝えるアキ。
小泉今日子演じる春子の、
むずむずしたような照れたようなとまどったような表情が絶妙。
こういうエピソードが描かれるから、
「あまちゃん」を見るの、やめられないんだ。