今回は、恋の行方の話より、
障害を持つ人との関係で起こることを
丁寧に描いた回だった。
紬と想はつきあってるんじゃないの?
前回の最後のシーンはどういう意味だったの?
ふたりが誘い合って会ってるのは、どういう気持ちということ?
と、ちょっと疑問はあるけれど、
今回はそこがテーマじゃなく。
自分に弱い部分があると、
相手に「ごめん」と思ってしまう。
迷惑をかける、気を遣わせる存在だと思うと辛い。
想も奈々も、遠慮がちでいつも身を縮めてる感じなのが
やっぱり気になるんだけど、
それは病気のお父さんと同じで、
自分が人に負担をかける存在だ、
という意識があるということなのかな。
そういう障がい者ばかりじゃないと思うから、
この作品での2人の様子にやっぱり偏りを感じてしまう。
それにしても、奈々にとって
手話を教えるということは、
自分と好きな相手とのコミュニケーションのため、
ということなんだ。
春尾が社会を広げる方法と、普通に考えていたのと違って。
前に紬に「プレゼントを使い回しされたみたい」
と言ったときの気持ちが
やっと腑に落ちた気が。
手話通訳士を進んでる春尾の様子に
ショックを受けた奈々。
聞こえない人と聞こえる人との間の壁って
こういうことでもあるということ。
ただ、
「紬を幸せにし隊」とか、
この作品に出てくる人は、みんな優しい。
それぞれ、強い感情をぶつけ合うよりも、
相手を思いやる方に気持ちを寄せていく人たち。
まだふたりの家族の中のことも
明かされていないことがある気がするし、
この作品は、ふたりのラブストーリーというより、
さまざまな心優しい人たちの葛藤を
描こうとしてるのかな。
湊斗くんは、もうひと働きあるのかしら。