モネ日記

「おかえりモネ」感想・・・その後の日々のつぶやき(エンタメから)・・・

流浪の月

横浜流星の演技を見なければ、とノルマを果たすようなつもりで

映画「流浪の月」をやっと見た。

小説は前に読んでいて、辛い話とわかっていたので、

相当覚悟して。

 

やっぱりしんどい話だったけど、

作品としてのクオリティは高くて、

ずっと緊張感ある、役者の演技もさすがの、

引き込まれる映画だった。

松坂桃李のたたずまいが全て、という気がした。

小説と違う描き方のところがあったのは、

好みの分かれるところだけど。

 

横浜流星は、亮のいろんな顔を見せて、やはり達者だった。

小説の亮より、救いのある人になってた。

ほんとに彼は、いつの間にかすごい人になってるなあ。

 

UーNEXTで見たんだけど、

面白かったのが、独占未公開映像特典がついてて、

どんなものかと思ったら、

台本にあって撮影したけどカットしたシーンを見せて、

監督と編集の人が説明するというものだった。

本当は最初4時間になってたそう。

それをいろんな理由でカットして本編ができあがっているということで、

映されたどのシーンも、

ちゃんと意味のある、しっかり作られたもので、

ああこんなふうに、役者さんは演技してても切られてるんだなあ、と

よく聞く話だけど、生々しく実感できた。

そして、映画において、「編集」という役割の人が

監督と対等に意見を言う人としているんだ、

というのは新鮮な発見だった。

編集によって、作品の印象や流れが変わってしまうということも納得。

本来は見られなかったはずの役者の姿が見られて、

映画ファンとしてはうれしい特典。

 

こういう企画は大好きなので、

NG集とかを特典でつけるより、

こういうものをどんどんやってくれるといいなあと思う。

オーディオコメンタリーもそういうひとつだけど。