モネ日記

「おかえりモネ」感想・・・その後の日々のつぶやき(エンタメから)・・・

つい「あまちゃん」

今一番気になって見てるのは、再放送「あまちゃん」。

 

小泉今日子演じる春子と、薬師丸ひろ子演じる鈴鹿ひろみの

わだかまりが解けるシーンは

本放送の時に見て、二人の演技がとても印象に残った覚えがある。

詳細は忘れてたけど、

今回見て、やっぱりよかった。

 

そして、

震災の描写は、やっぱりどきどきする。

2013年、震災から2年後に放送したこのドラマ。

よくつくられたなあ、と思う。

北鉄や袖ヶ浜の様子を通して描かれるできごとは、

そうだ、そうだった、と

自分のそのころの切迫した気持ちが

10年経った今でも蘇る。

当事者ではないから、どう思って見ていいのかわからないけれど、

こうして愛情たっぷりのドラマにしてくれていること、

宮藤官九郎さんってやっぱりすごいなあと思う。

宮城県出身とは知らなかった。

 

このところのエピソードで、

薬師丸さん演じる鈴鹿ひろみが、

「むいてないけどやる」ということについて語るのは、

本放送の時にもとても心に残ったシーン。

ちょうどそれより前に別の番組で、薬師丸さん自身が、

役者に向いてないとデビュー以来ずっと思ってきたという話をされてて、

それを外国で?ある人に言ったときに、

30年やってきてるんだから、もう考えるのをやめなさい、

と言われて吹っ切れた、と言うようなことだった。

トーク相手の豊川悦司さんも、自分も向いてないと思ってやってきた、

と言われていて、

私自身が向いてない仕事をしてる自分にずっと悩んでいた分、

この人たちでさえ、と

とてもびっくりしたのだった。

 

その薬師丸さんが

「向いてないのに続けるのも才能」

「じゃあ、もう少し続けようかなあ」

と、鏡に向かって言う場面は、

その微妙な表情も含めて、

なんだか宮藤さんが当て書きされたような気がして、

勝手にお気に入りのシーンになったんだった。

 

あまちゃんの登場人物は、

品行方正じゃないし、感情むき出しで自分勝手だったりするし、

私的には素直に見られないタイプの人たちなんだけど、

でも、まっすぐで、憎めなくて、

愛すべき人間たち、という感じ。

その紆余曲折に惹きつけられて、つい見ちゃう。

大事な魂は、ちゃんと入ってる、と思えるから。

 

また東北に戻るアキ。

先輩との別れのシーンは、

珍しく素直にキュンとするものだった笑。