この役者は好きだ嫌いだと思うのは、
どうしてだろう。
顔の造作のせいなのか、
雰囲気なのか、
特にその人が何かをしたということでもないのに、
好き嫌いがある。
で、けっこう私はそれにとらわれやすい。
おかえりモネ登米編のときは、
奇跡的に好きな役者がそろってた。
(坂口さんは逆に苦手な方の役者だったけど)
だから、心から楽しみにドラマを見てた。
そして、期待に違わぬ心に響く作品で、
うれしかった。
東京編になって、
苦手な役者が出演者に多くいるのを心配したけど、
幸い、作品の力で、すぐみんな好きになっていった。
鎌倉殿に困ってる原因の1つは、
実は、もともと私の苦手な役者さんが多いこと。
それが役と相まって、拒否反応を増幅してる。
それを思うと、
私と三谷さんの感覚は違うのかなあ。
「王様のレストラン」は好きだったんだけどな。
坂口健太郎さんがいいなあと思うのも、
自分ではなぜだかわからない。
なにか、他の人と違うと思えてしまってる。
でも、この間知り合いと話してて、
小栗坂口の鎌倉殿トークの話題になって、
私は当然坂口人気のためのフィーバーだと思ってたら、
その人は、小栗目当てで、
坂口さんのことはほとんど意識になかったみたい。
あれ、やっぱり人の感覚はそれぞれなんだ、と
改めて思ったりして。
もちろん、みんな同じ好みでないからこそ、
世の中にたくさんの存在が成立しているんだろうけど。
この説明のつかない好き嫌いの感情に
意思が振り回されることの心もとなさや危うさ。
それは気に留めていなくちゃ。
最近の「鎌倉殿」のことも、
友人に聞いたら、
嫌われ役に徹してる小栗義時に
好感をもってドラマを見てると言うし。
けっこう歴史物として展開に興味をもってるみたい。
人の意見を聞くのって、
大事だなあといろいろ思うこのごろ。
もちろん、自分の感覚は大事にしてればいいけど。