ひどいと思うできごとのおかげで、
難局が進展する手がかりが生まれる。
「石子と羽男」でも「アンナチュラル」でも、
塚原×新井コンビのドラマで巧いなあと思うところ。
「アンナチュラル」で
悪徳記者が雑誌に載せた被害者への中傷記事が、
たまたま日本に来ていた父の目に留まり、
父がコンタクトをとってきたことで、
犯人の証拠を見つけるきっかけにつながった。
「石子と羽男」で
放火殺人の真犯人の行動で、
黒幕へのつながりが見つかって、
膠着していた裁判が動き出す。
世に悪事は存在してしまうものかもしれないけれど、
それが別のよい動きにつながっていることがあるのかもしれない。
ひどいことはあってほしくない、と思うのだけれど、
それも含めて世の中はできているのかもしれない。
それは苦いことだけど、
少し救われる気持ちにもなる。
私はあまちゃんなので、
嫌なできごとにはできるだけ触れないでいたい。
メンタル侵されそうで。
そして、それで生きていけたら、
それはそれでありがたいと思ってる。
でもそうじゃない柔らかい心の強さをもっていることも
必要なときはあるのかもしれない。
その上で、
明るい方を見ていけるしなやかさをもっていられたら。