この間観た映画「土を喰らう十二ヶ月」、
中に、主人公勉が弟夫婦から面倒を押しつけられる場面がある。
そのたび勉は、閉口しつつも、
押し切られてたいして言い返さず引き受ける。
「Dr.コトー診療所」の後藤医師は、
大学病院での医療事故の際、
忙しさと同僚新人の未熟さもあってのことだったのに、
自分の対応を責め、非を受け入れて思い悩む。
他を非難したくなりそうなのに、
どうしてのみこんでいれられるんだろう、
とそんな場面で思う。
自分の思惑と違う事態になったとき、
私だったら、
自分の事情をわかってほしいと思ったり、
自分が面倒をかぶることを避けたり、
という方に思考が動いてしまう。
それで自分がもやもや苦しくなる。
三界唯一心。
いらいらするのはすべて自分の心が
生み出していること。
もっと大きな境地にあったら、
どんなにか穏やかな日々でいられるだろう。
勉も後藤医師も、
どうやって自分の中で折り合いをつけているのかわからないけど、
ただ、引き受けた後、
自分のできる、自分のやりたい形で
その先のことへ進んでいる。
日々の中で、
悔しく思うこと、
理不尽な仕打ちに遭うこと、
巡り合わせの悪いこと、
そんなことはいくらでもある。
ドラマではそんなできごとがいくつも描かれて、
登場人物たちの人生模様に教えられる。
単純に反発したり、
相手や状況のせいを言いつのったり、
くさったり、
そんな方に気持ちを持っていくんじゃないあり方が
たくさんある。
そして、そちらの方が素敵に見える。
どうしようもないことだってたくさんあるのが世の中なんだ、
その中でやってきてる人もたくさんいるんだ、
そんな当たり前のことを気づかせてくれるのも
エンタメ作品。
今日は、ちょっとがっくりもやもやすることがあって、
それで調子が狂っちゃった、残念な私。
自分のメンタルを反省。