とうとう最終回「エルピス」。
どんな終わりにするのか、見ないではいられない気持ちで、
珍しくリアルタイムに近い時間で見た。
全編やはり見入ってしまって、
特に、
それぞれの1対1のシーンが、
アップも含めて画面に惹きつけられた。
ギリギリの剥き出しの気持ちのぶつかり合いがたっぷり描かれて、
これが見られただけでもよかったなという感じ。
そして、
浅川の中でクリアになった「人を信じられる」というキーワード、
そこからの腹の据わり具合が、爽快で。
監督の大根仁さんが、この作品にあたって、
「長澤まさみはこんなにカッコ良いんだぞ!」
という気持ちで撮っていたと言われてたとおりで、
最後まっすぐな長澤さんがとても魅力的だった。
後日、浅川はそのまま番組キャスターを続けられていて、
これは、齋藤や同僚の人の行動が、
保身だけでなく、彼女を守ろうとした結果でもあるのだと思う。
ほんとのダークサイドはまだそのままだけれど、
それは、一撃で変えられるものではないのだということ。
自分の本当を大切に、
信じられる仲間とつながって、
笑顔が見られたラスト、
先週までの救いのない展開に比べて、
思ったより苦みの少ない終わり方に、
ちょっと希望をもらった気持ち。
現場を知ってる人が書いたホンだと思うとよけいに。
鈴木亮平演ずる齋藤のような志の人、
現実にもきっといる。
そういう人がそのままの気持ちで上っていってほしいと願う。
何の立場にもない自分が何をしたらいいんだろう、と思うけど、
信じる、ということは心に留めておいてもいいんじゃないかな。
このドラマ、出てる役者それぞれがみんな魅力的に見えて、
それがとてもよかった。