ずっと前からファンで、
なので「ロストケア」のケンイチさんつながりというわけでなく、
ずっと見たいと思ってた出演映画「桜色の風が咲く」を
アマゾンプライムで見つけて、レンタルして見る。
(映画館で見損なっていたので)
思ったよりとてもよかった。
やはり小雪さんのちから大なのだけど、
映画としても、とてもていねいに作られていた。
福島智さんという盲ろうの方がモデルで、
彼のことは前から知っていて、ご自身のことを書かれた本も読んでいたので、
なんとなく生い立ちの軌跡を描いたものだろう、くらいは思っていたのだけど、
全体に淡々と、静かに受け止めながら描かれていた。
英語の題名が「mother's touch」となっていて、
やはり小雪演じるお母さんが中心にあるのだけど、
激しい感情表現はなく、
福島智さんのユーモラスなところ、行動力などの気質も自然に描かれていた。
いかにも障害者の映画、という感じとは違う、
ひとつの親子、家族の物語、という感じだった。
どんなことになっても、人は生きてゆくのだ。
見ていて、自然に勇気がもらえる、気持ちの芯があたたかくなる映画だった。
「ロストケア」に続けて見て、
ちょうどバランスがとれた感じ。
夫婦そろっていい仕事されてるなあ。