モネ日記

「おかえりモネ」感想・・・その後の日々のつぶやき(エンタメから)・・・

サイド バイ サイド

坂口さんファンとしては、行かねば、という感じでやっと見に行った

「サイド バイ サイド  隣りにいる人」。

レビューを見ると微妙な反応が多いので、

どんなだろう、と自分の感覚を確かめるつもりで。

平日午後、場内には私ともう1人だけ、という状況もしょうがないかな。

 

映画、私は好きだった。

坂口さんだから出せたんだろうなあ、という主人公の微妙な表情。

どの場面も台詞で多くを語られていないので、

ゆっくりじっくりとした間の中で、あるかないかの表情の変化を見つめつつ、

そこにある気持ちを慮っていく感じ。

特に後半、映像詩のようだった。

その空気感は嫌いじゃなかった。

不思議なお話。

その中心にいる主人公の、寄る辺ない感じ、自分でどうしようもない感じが、

これぞ坂口さんというじんわりとしたまなざしで表現されていて、

わからないんだけど、何か伝わるものがあった。

坂口さんは、相手を包み込むような抱擁がとてもうまいなあと思ったり。

私的には、ラストはちょっと残念。

やっぱりハッピーエンドがいいので。

あのラストだから寓話として完結するのかもしれないけど。

 

今までのどの坂口さんとも違う魅力がある映画だった。

見るならやはり映画館でなければ、と思う映画だった。

市川実日子さんも彼女ならでは。

何を伝えようとしてる映画なんだろう、と消化しきれてないけど、

優しい映画だった。

直接出してなくても、「想い」はあるということ、

伝わるということ。

受け止めるということ。