Netflixの契約期間のうちに見られるものは見ようと、
前から気になっていた映画「37セカンズ」を見た。
ほかの配信にはないものだったので。
生まれるときに37秒息をしなかったために脳性麻痺になった人が主人公の話、
というくらいの知識しか入れてなかったので、
思ったのとは全然違う内容だったことに、
素直に驚いた。
前半しばらくは、リアルな描写と意外な方向への展開に、
見ることにしたのをちょっと後悔したくらい。
でも、渋川清彦さん、奥野瑛太さん、渡辺真起子さん、大東駿介さん、と
よく脇で見るいい役者さんが次々出てきて、
これはいい作品なのかも、とその先に期待しながら見た。
ワンシーンだけでも豪華共演陣。
そして、見てよかった。
主人公の人は、オーディションで選ばれた実際の障害者の方ということで、
違和感なくその役のリアルが伝わってきた。
演じるのが初めてとは思えない芝居で、
作品中でどんどん魅力的に見えてくるのも自然だった。
「あなたの中で何が起こってるの!」というお母さんの言葉の通り、
彼女の中で、何かが動いていく。
そしてびっくりするような行動をしていく。
障がいがあっても、人間として思うことは変わりないんだということが
自然に胸に落ちてくるような話だった。
変に感動をあおるわけでもない、自然な描かれ方だけど、
なんだかじんとするところがいくつか。
見終わって、なんだか自分の生活をシャキッと過ごしたいような気分になった。
日米合作映画だそうで、
どういう経緯で作られたのかよく知らないけれど、
地味な映画だけど、見て損はない映画だなあと思う。
見られてよかった。Netflixさん、ありがとう。