最終回を終えて、話の感じもだいたいわかったので、
安心して(?)「初恋の悪魔」の録画を
最終話までの5話分一気見した。
前半の内容とテイストが全然違って、
ほんとはこんな話だったの?という驚きの展開の連続。
隠されていた面がひとつずつ明らかになって、
切なさがいっぱいだった。
田中裕子演じるお医者さんは、
意外に本筋にはあっさりした関わり。
少ししか出てなかった満島ひかりさんだけど、
最後のシーンの「ただいま」を言うまでの間が、
とても好きだった。
小鳥や森園のような、ちょっとイラッとする人物を苦手に思いつつ、
松岡茉優演じる星砂の行方に引き込まれて、
最後までドキドキしながら見られた。
よく考えると、救いのない話。
あんな事件あっていいものか、と思うし、
星砂を巡る恋愛模様も、悲しすぎる。
それでも、
ひとつひとつのシーンが深いので、
ドラマとしては十分堪能させられた気持ちになる。
人の心のままならなさ、
その中でも一生懸命心の折り合いをつけて
ほんとに個人的なちっちゃな生を続けていく
人間のかすかな煌めき。
そんなものを受け取った気がする。
坂元裕二脚本、とかさんざん言われてるけど、
クセの強い作風なので、
私は、諸手を挙げて、とは言えない。
私はやっぱり、
作品としては「いつかこの恋を~」が好きだ。
言葉のやりとりの素朴さやもどかしさも。
ラブストーリー一直線だったからかな。
6人の若者の絡みがほんとに魅力的だった。