NHKBSの「街角ピアノスペシャル 角野隼斗ニューヨークを行く」を見た。
今はニューヨークに拠点を置いているという角野さん。
YouTubeでたくさんのユニークな演奏を披露していたり、
ショパンコンクールに参加したり、
コンサート活動も多いけど、
人とのセッションをすることも、こんなに好きなんだなあ、とよくわかった。
街角ピアノで出会った見知らぬ人と、
いきなり連弾をしたり、歌の伴奏をしたり、
ピアノ仲間と即興でやりとりしたり。
それがほんとに楽しそう。
どんな曲でも魅力的に弾きこなしてしまう角野さん。
角野さんの伴奏だと、歌の人もとても映える。
気持ちよーく歌えて、どんどん盛り上がっていく。
相手のことを感じながら、その人の持ってるものを引き出していく。
角野さんと一緒に演奏するなんて、なんて贅沢なこと、と思う。
私が以前合唱をやっていたとき、
ワークショップで伴奏の人のピアノに、
なんて歌いやすいんだ、と驚いたことがある。
伴奏者でこんなに違うんだと初めて実感したときだった。
曲の行く先・流れが自然に感じられて、
それにのって、無理なく歌えることにびっくり。
番組の中の言葉で印象的だったもの。
「What I am doingをkeepすることは、
そんなに簡単なことでもないんですよ。
その道を信じ続けてずっと走り続けられる人は、
ほんとにすごいなと思うけど、
それは、正しい、明るい方向に進んでいるかは
未来は誰にもわからない。
それを信じ続けるというのは、
けっこう覚悟と勇気がいることだと思う」。
「What I'm doingを続けるだけですね」
と笑ってた。
(What I'm doingは字幕では「今やっていること」とされてた)
あんなに才気あふれて、自由に進んでいるように見える角野さんでも、
そんなふうに思うんだ。
誰だって模索してるんだよな、と、
ちょっと勇気をもらった気分。
そしてやっぱり、音楽っていいなあ!